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2016年5月24日TBSテレビNEWS23で、韓国人被爆者支援問題を特集(한국인 원폭피해자 지원문제 관해 특집)

こんにちは、キム先生の旦那のぼくでんです。

2016年5月24日のTBSテレビNEWS23“セカイは今”のコーナーでは、韓国人被爆者支援問題(한국인 원폭피해자 지원문제)を特集しました。

韓国ソウルから、井田重利記者の現地リポートです。

 

オバマ大統領の広島訪問が韓国で注目されるワケ

オバマ大統領の訪問まであと3日と迫りましたが、今回のオバマ広島訪問は、韓国にとっても無縁ではありません。

なぜなら・・・、

広島・長崎で被爆した朝鮮半島出身者は約7万人。

このうち約4万人が原爆投下直後に死亡したと言われていますが、これはあくまでも推計の数字で、詳しい被害者数は把握されていません。

韓国の被爆者団体などは10万人が被爆したと話しています。

TBSの井田記者はこうリポートします。

「いずれにしても、日本の植民地支配下で、多くの朝鮮半島出身者が被爆したわけです」

「その韓国の中でも最も多くの被爆者を出した地域があって、ハプチョン(합천)という農村地帯」

「ここは“韓国のヒロシマ”と呼ばれています」

「韓国の被爆者はオバマ大統領の広島訪問を、どう受け止めているのでしょうか?」

井田記者が“韓国のヒロシマ”=ハプチョンを取材しました。

 

“韓国のヒロシマ”の人々の胸中は・・・

韓国南東部・ハプチョンにある慰霊堂には、1000を超える位牌が祀られています。

広島で被爆した韓国人犠牲者の位牌。

その1000の位牌の中心には「陜川原爆犠牲者霊位」と書かれています。

 

日本の植民地時代。

貧しかったこの地域から、出稼ぎや強制動員で、多くの人が人が広島に渡り、被爆しました。

その一人。

韓国原爆被害者協会・ハプチョン支部のシム・ジンテ支部長(73)(한국 원폭피해자 협회 협천지부・심진태 지부장)は、2歳のときに被爆しました。

そして、ハプチョンの原爆被害者支援に取り組んできました。

“우리는 강제로 일본에 데리고 가서 피폭을 맞았는데, 진짜 원폭 피해자는 한국인이다.”

「私たちは強制的に日本に連れて行かれて被爆したのですが、本当の原爆被害者は韓国人です」と語ります。

“60년이 되도록 계속 고름이 나왔어요.”

「60年間も傷口から膿が出続けていました」

シムさんは、オバマ大統領に合わせて、他の被爆者らと広島を訪問します。

“원폭 투하가 잘못되었다고 사과도 받고 싶어요.”

「原爆投下は間違いだったと、謝罪してほしい」

“위령비에도 헌화하고 참배를 해달라는 뜻입니다.”

「(広島平和記念公園にある)韓国人慰霊碑にも献花して、手を合わせてくれということです」

 

韓国で“放置された被爆者”

現在、韓国在住被爆者はおよそ2500人。

ハプチョンには被爆者のための福祉会館があって、100人ほどの原爆被害者の方々が暮らしています。

戦後長い間、公的な支援は受けられませんでした。

韓国社会の中に、

「戦争を起こしたのは日本」

「原爆を落としたのはアメリカ」

という考えが根強く、朝鮮戦争のつめ跡も大きかったため、韓国社会で被爆者は放置されてきたのです。

韓国政府が赤十字社を通じて、被爆者支援を始めたのは、被爆から41年後の1986年。

 

広島で被爆したイ・スヨン(이수영)さん(90)は、こう語ります。

「顔も体も手足の甲も、ガラスで全部傷だらけ」

イ・スヨンさんは19歳のとき勤務していた広島貯金局で被爆。

韓国に戻ってからも辛い日々が続きました。

「(被爆の)話をすることができないんです。苦しくて」

「オバマ大統領は日本に行って、謝罪しなければいけないでしょ」

「韓国の慰霊碑にも、参拝しなければいけないと思います」

 

知られざる韓国人「被爆2世」

韓国国内には、まったく支援が受けられず、支援を訴えている被害者の方々がいます。

ある被爆者家族の現状を伝えます。

娘のチョン・オンナム(정언남)(53)さんは、10代までは活発でしたが、その後ほとんど会話ができなくなったと言います。

彼女は父親が被爆者のいわゆる被爆2世です。

でも、親の被爆と子供の健康被害の因果関係は証明されていません。

韓国では、公的な被爆2世の調査すら行われたことがないのです。

日本では、被爆2世への無料検診や医療費助成などがありますが、韓国ではこうした支援制度はなく、支援団体などがケアに当たっているのです。

妹のチョン・ヨンヒ(정영희)(47)さんは、窮状をこう訴えます。

“단순한 일이라도 하고 싶은데…”

「簡単な仕事でいいからやりたいのですが・・・」

 

“오바마 대통령한테 뭔가 하고싶은 말이 있으십니까?”

「オバマ大統領に言いたいことはありませんか?」

という記者からの質問に母のイ・ギルチャ(이길자)(76)さんは、

“우리 살기 어려운데, 도와주면 좋겠지.”

「私たちは生きるのが大変なのですが、助けてくれたらいいでしょうね」語ります。

 

韓国の被爆者団体がオバマ大統領に望むこと(피폭자 단체가 오바마 대통령 한테 원하는것)

①“한국인 피폭자에게 사과하고 보상”

 「韓国人被爆者への謝罪・補償」

②“한국인 위령비에 헌화・추모”

 「韓国人慰霊碑に献花・追悼」

③“한국인 피폭자의 존재를 세계에알리기”

 「韓国人被爆者の存在を世界に」

韓国の被爆者たちは、こういうことを望んでいます。

 

オバマ大統領広島訪問に合わせ韓国被爆者協会代表らも来日

しかし、オバマ大統領は、謝罪はしないと明言します。

アメリカ側は、「全ての罪のない被害者を追悼する」という表現をしています。

オバマ大統領が、個別に韓国人慰霊碑を追悼するのは難しいでしょう。

だからこそ、韓国人被爆者団体の代表は広島に行って、自分たちの主張を訴えたいということです。

 

韓国でも先週、「被爆者支援法」が成立(한국에서도 “피폭자 지원법”이 정립)

日本政府からの被爆者支援も、韓国人被爆者自身が日本で裁判を起こしてかちとってきたという経緯があります。

こうした中で、韓国でも先週、「被爆者支援法」が成立。

この法律により、韓国政府が主体となって、被爆者の調査や医療支援、追悼事業を行うことを定めました。

しかし、「被爆2世」の調査は見送りとなり、推計約8000人の「被爆2世」の実態、全体像はまったく分からないままです。

 

原爆投下から71年を経て、やっと成立したにもかかわらず、まったく不十分だとの声も聞こえる被爆者支援法。

2歳のときに広島で被爆したシム・ジンテさんも、すでに73歳。

この一個の人間の人生の長さに等しい時の重みを、日米韓の指導者たちは真剣に受け止め、その悲痛な叫びに耳を傾けなければならないでしょう。

 

【韓国人被爆者問題】関連のハングル単語帳

한국인 원폭피해자 지원 韓国被爆者支援
합천 ハプチョン
강제로 데리고 가서  強制的に連れて行かれ
피폭을 맞았다 被爆した
60년이 되도록 60年間も
고름이 나왔다 膿が出た
원폭 투하가 잘못되었다 原爆投下は間違いだった
위령비 慰霊碑
헌화 献花
참배를 해달라고 手を合わせてくれと

대통령 한테 원하는것

大統領に望むこと

사과하고 보상

謝罪・補償

추모

追悼

“피폭자 지원법”이 정립

「被爆者支援法」が成立 

 

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