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NHKラジオまいにちハングル講座テキスト検討

こんにちは、キム先生の旦那のぼくでんです。

新年度NHK韓国語講座テキストレビュー・シリーズの最終回です。

それでは、さっそく【まいにちハングル講座】のテキストを覗いてみましょう。

もしや、あの教授!?

テキストの出演者紹介を見たとき、ピーンときました。

兼若教授は、1995~2001年、2003年、2004年、2010年、2011年、2013年、2014年とNHK韓国語講座の講師を歴任されたハングル講座の名物講師。

でも、私はたまたま縁がなかったのか、まだ一度も教えていただいたことはありません。

唯一の接点が、2003年ころの『韓国語ジャーナル』に掲載された書籍の広告でした。

それは、『兼若教授の誰にも書けなかった韓国案内~釜山港に帰れません~』という集英社の単行本の大きな広告。

“차라도 마실까요?”“안돼요!”“바빠요!”“약속이 있어요!”(韓国では断られても三度誘うのが「恋」より)と大書きされています。

そして帽子を被って独特の風貌の兼若教授の表紙カバー絵。

「こういうおじさんと韓国の路地裏の飲み屋で一緒に酒でも飲んで、韓国について語り合いたいな」。

そんな強烈なインパクトを受け、いつか本も読もうと思って広告を切り抜きました。

あれから12年・・・・。

今回、【まいにちハングル講座】テキストにある出演者紹介の写真と「兼若」という名前、そして紹介文中に『兼若教授の韓国ディープ紀行 釜山港に帰れません』(集英社文庫)を見たとき、もしや!?と思い、スクラップを探したところ、まさにその人でした。

(※旅行記の形をとったハングル入門書であるこの本は現在、書店・問屋・出版社に在庫はないようです。Amazonなどで古書ならば購入可能)

↓↓↓

そんなわけで、個人的な事情から講座を受講してみたいモードになってます。

とりわけ、兼若教授の韓国語教授法に興味があります。

それを踏まえて、このレビューをお読みください。

他の出演者は・・・

ソ・ウナ(서은하)さん

ソウル生まれ。ハングル講師やハングル校正、NHK『まいにちハングル講座』出演など活躍中。

著書に『すぐに使える!韓国語日常会話フレーズ集』(高橋書店)

共著に『日記を書いて身につける韓国語』(ベル出版)

カン・スンフン(강승훈)さん

現在、東京女子大学講師と中日文化研究所研究員を務めるなど、種々のハングル教育に携わる。

放送日時と基本内容

今春4月4日(月)にスタートし、

月~金/午前8:00~8:15

月~金/午後13:20~13:35

日/午後14:30~15:45(※5回分)という放送スケジュール。

4~9月が『すっきり!しっかり!“おもてなし”ハングル』(講師=兼若逸之)で、ハングル文字と発音の基礎を学習。新作!です。

10~3月が『シンプルに学ぼう!まる覚えハングル』(講師=チャン・ウニョン)で、使用頻度が高く、まるごと覚えてしまいたいフレーズをシチュエーションで使いまわすコツを学びます。(※2015年4~9月の再放送)

受講スタイルはどうする?

毎日定時にラジオで聴く。

日曜日の再放送でまとめて聴く。

スマホにNHKネットラジオアプリ「らじる★らじる」をダウンロードしてネットラジオで聴講。

ラジオ録音機能付きICレコーダーで予約録音する。

1週間後にインターネット公開されるストリーミングを聴く。

パソコンに「CaptureStream」をダウンロードし、そのストリーミング放送を自動録音する。

スマホにNHK出版のアプリ“語学プレーヤー”をダウンロードし、アプリ内の購入ページから専用音声教材を購入する。

・・・・どのスタイルでもいいですが、やはり大切なのは「習慣化」!

兼若教授の韓国語教育の集大成! 

テキストを覗くと、教授が長年培ってきた韓国語教授法が盛り沢山です。

6つのポイントを見てみましょう。

①「まず聴いて!」→「聞こえたままカタカナで書く」。

これは、第6回講義のカタカナ語(「メッセージ」「サービス」)などの場合、とりわけ有効だと思います。私たち日本人が発音とつづりに先入観をもっているカタカナ語を見る前に、まず自分の耳で聴く。この感覚・センスを磨きたいものです。

②漢字の構成とハングルの構成の独特の説明

ハングル文字の成り立ちから、タイプ別に分けて説明しています。

●「秋」の字タイプ=「하」←“縦棒型母音”

●「春」の字タイプ=「그」←“横棒型母音”

●「愁」の字タイプ=「한」

●「惷」の字タイプ=「글」

「秋の字タイプとは、禾(のぎ)偏と火が左右に並んでいる」「春の字タイプは、三+人と日が上下に書かれる」などの説明を読んだとき、まずこの日本語を理解する必要がありました。この説明も、兼若教授の「日本語はハングル学習の強い味方」という考えから編み出した独特の教授法なのでしょう。

③語形の覚え方

「가나다라」(カナダラ)⇒ “フトかれがレートなにと聞くヒトだった、己はラララ”。

ちょっと独特の語呂合わせです。小学生のときローマ字を覚えたように、シンプルに「가나다라」(カナダラ)を覚えればいいような気がするのですが・・・・。

④会話を聞いて、パッチムの音変化、間違いやすい地名・名前を身につける

例えば第12回講義では、【今日の会話】の中で“이타바시”(板橋)“이다바시”(飯田橋)の違いを確認。

また、“역에서”→[여게서]などのパッチムの音変化を学びます。

このように<会話×発音×日本語の固有名詞>を一体で学ぶ。

ここが今回の講座の一番のポイントであり、「すっきり!しっかり!“おもてなし”ハングル」のメインコーナーでしょう。

⑤“뭘까요?”コーナー

四択のクイズ形式で、ハングルの感覚を磨きます。

例えば・・・・、

 “地名や観光地などで、ハングルでは違いを表記しにくい所があります。次のうちどれでしょうか?”

 (1)板橋―飯田橋

 (2)金閣寺ー銀閣寺

 (3)長野ー中野

 (4)岡山ー大岡山

 ⇒答えは(2)。

 “金閣寺も銀閣寺も「긴카쿠지」と表記することになるので、区別するために金閣寺を「킨카쿠지」と表記する場合もあります”

などなど。

⑥ハングル俳句

“어디 가세요 어디 좀 갑니다 봄인가 봐”

(どちらまで ちょっとそこまで 春なのね)

 

初心者も中級者も1度受講してみては

以上のように、とことん「日本語はハングル学習の強い味方」という考えにこだわった教え方となっています。

好みが分かれそうですが、面白そうですし、何より兼若教授の韓国語教授法の集大成!という感。

個人的には興味がそそられます。

初心者にとっても、中級者にとってもきっと得るものがあるでしょう。

以上です。

 

★4月の復習レッスンはこちらへ★

 

第4週のレッスン復習は⇒ NHKラジオ【まいにちハングル講座】_2016年4月25日からの第4週目の復習と単語帳 ~鼻音化は「国民の法則」、舌側音化は「人類の法則」~

第3週のレッスン復習は⇒ NHKラジオ【まいにちハングル講座】_2016年4月18日からの第3週目の復習と単語帳 ~地名ハングルが初心者の韓国語学習におすすめの理由~

第2週のレッスン復習は⇒ NHKラジオ【まいにちハングル講座】_2016年4月11日からの第2週目の復習と初心者にもオススメの単語帳 ~「カッチコロヨ」を歌って発音変化を身につけよう!をご覧ください。

第1週のレッスン復習は⇒ 2016年4月4日、NHKラジオ【まいにちハングル講座】が開講! 新入生は大学の講義とともに兼若教授の講座も受講してみよう ~第1週の復習と単語帳~のレッスンも体験してみてください。

 

【レベルアップハングル講座】を私は受講します!あなたは?

【テレビでハングル講座】は“ゆるゆるダイエット”と共通項。GOT7がお好きで“気軽に韓国語を始めたい”初心者にとってオススメ

この2つのNHK韓国語講座のテキストレビューもご参考になさってください。

 

さらに、【レベルアップハングル講座】を利用した“脳科学的”韓国語レッスン3つの復習方針

および、2016年4月4日NHKラジオ【レベルアップハングル講座】今日のレッスン復習

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すでに4月4日から始まった、この実際のレッスンも体験してください。

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