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YouTube動画(※撮影許可済み)

「茶房むべ」の格子戸の暖簾をくぐっって、お店へと至る雰囲気を味わってください。

(キム先生の韓国語紹介音声付き)

 

あきる野市の「乙津」って、なんか美しい響きじゃないですか?

こんにちは、キム先生の旦那のぼくでんです。

今年は梅雨明けが遅れそうですが、韓国語の勉強は順調ですか?

僕たち夫婦は、先日、都会の喧騒を離れ、PCなどのハードウエアも脱ぎ捨てて、東京の奥座敷・奥多摩までドライブしてきました。

目指す場所は、あきる野市乙津(おつ)。

春には、枝垂れ桜や花々が咲き乱れ、「乙津(おつ)花の里」と呼ばれる地です。

「乙津」って、なんか美しい響きじゃないですか?

「岸辺の乙女」って感じで。

僕の勝手な妄想ですが・・・。

 

今回の旅のテーマは、「おふろとカフェの幸せな関係」

今回の旅の目的は、「おふろとカフェの幸せな関係」の発見です。

そんな場所が、あきる野市(旧五日市町)乙津(おつ)にあることを知り、さっそく車を走らせました。

その「おふろ」とは・・・、

「瀬音の湯」。

もうオープンして10年くらいになるので、あなたもすでにご存知かも知れませんね。

だけど、こちらはどうでしょう?

 

もう一方の「カフェ」とは・・・、

「茶房むべ」。

ちょっと隠れ家的な雰囲気のカフェです。

それでは、さっそくご紹介しましょう。

まずは「茶房むべ」から。

 

ギャラリーカフェ「茶房むべ」

20160705_茶房むべ①

「茶房むべ」への道のり

JR武蔵五日市駅前を走りぬけ、緑豊かなエリアに入り10分ほど。

すでに辺りは、秋川渓谷を眼下に見下ろし、奥多摩の山々の緑に包まれています。

桧原街道の荷田子(にたご)信号を右折して、「乙津橋」を渡ると、すぐ右手に「茶房むべ」の看板が目に入ります。

愛車を駐車場に入れた瞬間から、期待に胸は高鳴ります。

なぜなら、

「乙津」の里(마을/マウル)全体を包み込む穏やかな空気感、

ご主人の手によるアートな看板のほのかな灯り、

味わい(趣き)のある「茶房むべ」の格子戸と暖簾、

手入れの行き届いた松を始め、落ち着いた佇まいの庭園・・・。

一瞬でとろ~りと癒されてしまうような空間なんです。

(※注:あくまで個人的な感想です)

 

「茶房むべ」の暖簾をくぐり、庭園を通って店内へ

格子戸の暖簾をくぐる瞬間、さらに期待が高まります。

庭園には、数々の草木が植えられており、四季折々の表情を楽しめます。

僕たち夫婦が訪れた日は、青紫の紫陽花が出迎えてくれました。

石畳の小道を進むと、古民家風カフェに辿り着きます。

アーティストのご主人が直々に、入り口で出迎えてくれました。

 

「茶房むべ」の店内は、芸術家一家の愛に包まれた空間

20160705_茶房むべ②

店内には、大きな一枚板のカウンターテーブルと4人席が1つ。

壁には、「茶房むべ」のご主人のお父様で、グラフィック・インテリアデザイナーとして名高い、高橋敏彦氏の作品が飾られています。

カフェとギャラリーが一体となった空間。

これには、秘密があります。

後ほど、ご紹介しましょう。

 

ご主人が旅先で一点一点買い求めた、有田焼の珈琲茶碗で、美味しい珈琲をいただけます。

生豆5種類をブレンドした自家焙煎珈琲です。

ちなみに僕は、鮮やかな赤を基調としたカップを選びました。

 

「え、創業40年ですか?」

ご主人に思わず聞き返してしまいました。

と言うのも、確かにクラッシクな雰囲気なのですが、店内はこじんまりしていて、おしゃれです。

「10年ほど前にオープンしました」と言われても、何の違和感もないからです。

 

「茶房むべ」の高橋敏彦氏は著名なグラフィック・インテリアデザイナー

ご主人のお父様の高橋敏彦氏は著名なグラフィック・インテリアデザイナー。

画家、書家、建築家などさまざまな顔を持つ、多彩なアーティストです。

1987年には、日本観光協会の全国観光ポスターコンクールで、高橋敏彦氏の作品「秋川渓谷・五日市」の四季四点がグランプリ(運輸大臣賞)を受賞しています。

(そのポスターはこちら⇒「紅葉の秋川渓谷」

この“四季四点”は絵葉書として店内でも購入できます。

そして、敏彦氏の息子さんである店主も、グラフィック・インテリアデザイナーとしてご活躍なさっています。

何よりも、このご主人の人柄に癒された気がします。

 

奥様の愛が生んだカフェ「茶房むべ」

イタリアで口にした珈琲の味に感激した敏彦氏の奥様。

夫・敏彦氏の来客をもてなそうと、「高橋敏彦視覚デザイン研究室」の一角に、この「茶房」を作ったそうです。

だから、カフェとギャラリーが一体なんです。

一体と言うより、むしろアーティストの仕事場の一角で来客をおもてなしする場を、カフェとして開放してくれているんです。

「お店に入る」というより、「お宅へお邪魔する」・・・。

この感覚は、そんなエピソードに端を発しているんですね。

 

当日「茶房むべ」が、女性アイドルグループ『DREAMING MONSTER』(ドリーミング・モンスター)初主演映画『夢の続きをもう一度』のロケ地に

7人全員20代の大人アイドルユニット『DREAMING MONSTER』(ドリーミング・モンスター)

TWIN PLANET主催の “20歳以上の女性であれば誰でも応募可能”という『大人アイドルオーディション』で選ばれた中山安美、松本優子、吉井渚沙、櫻井希、藤方彩乃、水口奈美の6名に、SKE48を卒業した加藤智子を加えた7人組ユニットです(2015年結成)。

そんな彼女たちが、あきる野での共同生活を通して成長していく姿を描く、初主演映画『夢の続きをもう一度』のロケ撮影現場に遭遇しました。

冒頭のYouTube動画のように、『DREAMING MONSTER』のメンバー2人が暖簾(のれん)をくぐり、お店に入ってくるシーンを撮っていました。

あきる野市が窓口となり、魅力的な映画のロケ地として、この「茶房むべ」を紹介したそうです。

また、「瀬音の湯」も映画『夢の続きをもう一度』のロケ地となったそうです。

なお、『DREAMING MONSTER』のメンバーたちが映画撮影の期間に利用した宿泊施設は、「戸倉しろやまテラス」でした。

この「戸倉しろやまテラス」は、元・戸倉小学校。

廃校になって、2016年の4月から研修センターとしてオープンしたそうです。

 

(※)その後7月20日には、新宿ReNYにて『DREAMING MONSTER』初主演映画『夢の続きをもう一度』のクランクアップ会見が行われたようですね。

取材会見場では、映画主題歌となる「ジャパニーズフォーシーズン!」も披露されたようです。

ロケ地となった「茶房むべ」や「瀬音の湯」の映像が、どんな風に撮られているか今から楽しみです。

 

「むべ」って何だべ?

ご主人に店名の「むべ」についてお聞きしました。

「むべ」は「郁子」と書き、ほのかに甘い赤紫の実のなるアケビ科の植物だそうです。

日本で昔から愛でられてきた果実です。

むべなるかな(いかにももっともなことであるなあ)」という慣用句を耳になされたことってないですか?

琵琶湖のほとりに位置する近江八幡市に残る伝説。

狩りの途中、天智天皇は8人の男子を持つ健康な老夫婦に出会いました。

「何でそんなに長寿なのですか?」と尋ねた天智天皇。

すると、老夫婦は「この地で取れる珍しい果物を食べているからです」と答えました。

この果実を口にした天智天皇は「むべなるかな」(なるほど、もっとも)と納得したそうです。

こんな話を聞くと、ますますこの「乙津」が“桃源郷”のような気がしてきませんか?

 

もし、この夏や紅葉の秋、奥多摩を訪れる機会があれば、「茶房むべ」にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 

「茶房むべ」の基本情報

20160705_茶房むべ③

◆所在地:東京都あきる野市乙津1312

◆TEL:042-596-4335

◆営業時間:11:00―18:00

◆定休日:基本的になし。元日は休み(※電話で確認してください)

◆メニュー:基本はブレンド珈琲と季節のフルーツ添えレアチーズケーキ。土日祝日はランチ(数に限りあり)。

◆駐車場:数台分あり

◆アクセス:JR武蔵五日市駅前バスターミナル①番のりばで『藤倉行き』または『数馬行き』バスに乗車し、約15分。「荷田子」(にたご)バス停で下車。

「瀬音の湯」までは、車で1~2分。徒歩5~10分くらい。

 

 

あきる野市「秋川渓谷・瀬音の湯」

20160705_瀬音の湯

アルカリ単純温泉。

pH値10.1。

5分も温泉につかると、肌がツルツルです。

これには、温泉好きのキム先生も大満足でした。

奥多摩の山々に囲まれた露天風呂では、鳥のさえずりや、秋川渓谷のせせらぎ(瀬音)も聞こえてきます。

完全にリラックスし、すべてをこの自然にゆだねたくなってしまいます。

 

「瀬音の湯」には、足湯、レストラン、物産直売所、宿泊施設も併設されています。

人気の温泉で、混み合っていることも多いので、ご注意ください。

 

「秋川渓谷・瀬音の湯」

◆所在地:あきる野市乙津565

◆TEL:042-595-2614

◆営業時間:10:00~22:00(21:00最終受付)

◆休館日:3・6・9・12月の第二水曜日

◆料金:(3時間まで)大人800円/小人400円
    (延長1時間につき)大人200円/小人100円
    (障害者) 400円
    (未就学児)無料 

◆アクセス:JR武蔵五日市駅前バスターミナル①番のりばで『瀬音の湯経由上養沢行き』に乗車し、約17分(片道320円)。または、『払沢の滝入口・藤倉・数馬行き』か『上養沢』行きに乗車し『十里木バス停』で途中下車(→石舟橋を渡って瀬音の湯まで約10分)する方法もあります。(詳しくは西東京バス五日市営業所まで⇒TEL:042-596-1611)

◆公式HP:http://www.seotonoyu.jp/

 

 

乙訓(おとくに)おやき店

 

20160705_おやき

「茶房むべ」の向かいには、こんなステキな「乙訓おやき店」もあります。

素朴な甘さのおやきで、キム先生も大満足でした。

 

ゲストハウス「くつろぎの星降る宿・OTSU NATURE GARDEN」

その「乙訓おやき店」の横には、ゲストハウス「くつろぎの星降る宿・OTSU NATURE GARDEN」もあります。

宿泊や川遊び、バーベキューを楽しめるようです。

 

 

「茶房むべ」と「瀬音の湯」のハングル単語・表現集

あきる野市 아키루노 시 
乙津(おつ) 오쓰
春には、しだれ桜や花々が咲き乱れ、「花の里」と呼ばれています。 봄에는 수양벚나무나 꽃들이 흐드러지게 피어난다고 해서, “하나노 사토”라고 합니다.
「茶房むべ」は、隠れ家的雰囲気です。 “카페 무베”는 마치 은신처 같은 분위기예요. 
秋川渓谷を眼下に見下ろし、奥多摩の山々の緑に包まれています。 아키카와 계곡은 오쿠타마의 깊은 숲에 둘러싸여 있어요. 
里全体を包み込む穏やかな空気感  마을 전체를 감싸는 온화한 공기 
趣き(情緒)のある格子戸と暖簾(のれん)  옛 정취가 있는 격자문과 포렴 
梅雨に咲く紫陽花 장마에 피는 수국
石畳の小道を進むと、古民家風カフェに辿り着きます。  포석 길을 걸으면 고택풍의 카페에 도착해요.
ご主人が旅先で、一点一点買い求めた珈琲茶碗で、美味しい珈琲をいただけます。  집 주인이 여행지에서 하나 하나 손수 구입한 아리타산 도자기인 커피잔으로 맛있는 커피를 마실 수 있어요. 
店内は、こじんまりしていてオシャレです。  가게 안은 아담해요.
瀬音の湯  세오토노 유(온천 이름이 “시냇물 소리”예요 ) 
アルカリ性単純泉  알카리성 단순 온천 

 

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