田月仙創作オペラ『ザ・ラストクイーン～李方子・朝鮮王朝最後の皇太子妃』紹介の日韓対訳文とYumiとの対談(2016年9月15日MXテレビ“フォンデュ!”)

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2016年9月15日放送のMXテレビ“フォンデュ!”～来週9月22日が何と最終回！！！～

こんにちは、キム先生の旦那のぼくでんです。

あと１回の放送を残すのみとなった、Yumiさん司会のMXテレビ“フォンデュ!”。

ずっと楽しく見続けてきた僕にとっても、かなり悲しい知らせです。

田月仙（チョン・ウォルソン/전월선）さんと対談するYumiさんの姿をしっかり記憶に留めておきたいと思います。

そしてみなさん、来週の最終回はYumiさんを温かく見送りましょう。

平成28年度文化庁芸術祭参加公演・創作オペラ(오페라)『ザ・ラストクイーン(더 라스트 퀸)～李方子・朝鮮王朝最後の皇太子妃』再演日程

★日程：2016年11月1日（火）夜19:30開演

　　　　　　　　　　 11月2日（水）昼:15:00開演

★場所：さくらホール（渋谷区文化総合センター大和田）

★所在地：東京都渋谷区桜丘町23-21

★さくらホールTEL：03-3464-3251

★アクセス：渋谷駅から徒歩５分（セルリアンタワー東急ホテルの裏）

★料金：S席9000円/A席7000円/B席6000円

★チケット購入：CALAF.NET（カラフネット）

田月仙(전월선)創作オペラ『ザ・ラストクイーン(더 라스트 퀸)』紹介（日韓対訳文）

日本の皇族でありながら、朝鮮王朝最後の皇太子と結婚することとなった女性・李方子（りまさこ）。	일본의 황족이면서 조선왕조 머지막 황태자와 결혼하게된 여성 이방자.
二つの祖国に捧げたその激動の人生が、田月仙（チョン・ウォルソン）の肉体を通して、戦後71年のいま蘇る。	두 조국에 바친 그 격동의 인생.
「あの朝鮮王朝の李垠（イウン）殿下と、この私が結婚!?」	“이은전하와 내가 결혼?”
世紀の政略結婚。	세기의 정략 결혼.
長男の急死事件。	장남의 갑작스러운 사망사건.
時代は日本の統治期。	시대는 일본통치기.
解放後にすべてを奪われるが、	해방후 모든것을 빼앗기지만,
絶望の中から立ち上がる方子女史。	절망 속에서 일어선 방자여사.
膨大な取材に基づく新たな真実。	방대한 취재에 근거한 새로운 진실.
国境を越えた、愛と感動のオペラ。	국경을 넘는 사랑과 감동의 오페라
劇場は鳴り止まぬ拍手と熱い涙に包まれた。	극장은 그치지 않은 박수와 뜨거운 눈물에 휩싸였다.
15歳から87歳までの李方子女史を演じるのは、情熱のプリマドンナ田月仙（チョン・ウォルソン）。	15 세부터 87세까지의 이방자여사를 연기하는 열정의 프리마돈나 전월선.
平成28年度（第71回）文化庁芸術祭参加公演	2016 년도 (제 71 회) 일본 문화청 예술제 참가 공연

企画・主演：田月仙（チョン・ウォルソン）

台本：Kinoshita Nobuko/Chon Wolson

作曲：Son Donghoon/RyuGetsu

演出：Kim Sujin

Yumi×田月仙（チョン・ウォルソン）対談

「オペラ『ザ・ラストクイーン～李方子・朝鮮王朝最後の皇太子妃』の再演おめでとうございます」

Yumi：「MXテレビ“フォンデュ!”には２度目の登場となる、オペラ歌手の田月仙（チョン・ウォルソン）さんにお話を伺います」

田：「お久しぶりでございます」

Yumi：「田月仙（チョン・ウォルソン）プロデュースの『ザ・ラストクイーン～李方子・朝鮮王朝最後の皇太子妃』というオペラが再演と言うことでおめでとうございます」

Yumi：「これを日本でね、舞台でオペラにしようっていうところには、普通の人では結びつかないと思うんですよ。なぜ、田月仙さんはオペラとして作品にしてやろうと思われたんですか？」

奇跡的に芽生えた、方子妃と垠殿下の真実の愛

田：「李垠（イウン）殿下は朝鮮王朝、李方子（りまさこ）妃は日本の皇族。お二人は２つの国を象徴する存在でありますので、お二人とも自分の感情を外に表すことができなかったわけなんです」

田：「ですが、お二人の人生を紐解いていくと、奇跡的に真実の愛が芽生えたんです。政略結婚であったとしても」

Yumi：「政略結婚だったのに」

戦後全てを失い、朝鮮で垠殿下を看取った方子妃

田：「そして、痛みを分け合って、いろんな困難を乗り越えるんですね。特に終戦後、戦争が終わってからは、それまでの身分や財産や地位、すべて失くすんですね。何もかも無くなって、行くところもなくなるんです。韓国にも帰れない。日本にもほとんど居場所がない。お二人がほんとに一番つらい時に、方子（まさこ）妃が垠（キン）殿下を支えて、最終的には垠殿下は病に臥してしまうんですけど、その垠殿下を韓国にお連れするんです。故郷に帰して上げるんですよ。垠殿下で亡くなっても、方子妃はやはり愛する人の故郷で暮らすんですね」

Yumi：「私まだ舞台を観てないんですけど、いまお話を聞いてるだけで感動して、ウルウル涙が止まらないんですけど」

準国葬として、韓国民に見送られた方子妃の最期

田：「当時は今と違って、まだ日韓国交正常化前ですから、日本人に対する反感と言いますか、そういう不幸な歴史があったので、方子妃は韓国に知り合いがいるわけでもないし、ほんとに何もない中に行ってですね、お一人で頑張るんですね。そして、最終的には韓国の不幸な子どもたちのために、体や心の病を持った子どもたちのための福祉活動に身を捧げて学校を作るんですね。そういった福祉活動に一生を捧げて、最後には韓国人にも愛されて、亡くなられた時には準国葬として、王様よりもすごい行列で全国民が見送ったという」

オペラで方子妃と垠殿下の思いを伝えたい

田：「そういう本当にあったお話なので、私自身も学ぶこともありましたし、なぜオペラにしようかと思ったかと言えば、国を背負ったお二人はほとんど感情を表に出さなかった。しかし、オペラというものは、魂の底から感情を伝えるものなんですね。そこにギャップというか、そこに目を付けて、これをオペラとして作り上げて、演じて歌い上げることによって、彼らが語ることのできなかった、その思いを人々に伝えることができるのではないかと。そう思ったんです」

韓国古宮博物館にある女王の衣装を忠実に再現

Yumi：「衣装が掛かってましたよね。あのお衣装は実際にこのオペラで使われるお衣装なんですか？」

田：「ええ。私が李方子妃の15歳から87歳までを一人で演じるんですね」

Yumi：「え～！ちょっと待ってください。15歳ですか？　じゃあ、お嫁に嫁がれる前から・・・」

田：「亡くなる87歳まで」

Yumi：「え、大丈夫ですか？　ほんとにですか～？　すごいですね～」

田：「一生を演じるので、お衣装もですね、時代考証も考えながら、特に李方子妃が初めて朝鮮に渡って、王朝の王様・王妃にですね、皇太子妃としての初めてのご挨拶を、向こうでの結婚式みたいなものですよね。その時にお召しになったチョグイという朝鮮王朝の大礼服。実際の物はいま、韓国の古宮博物館にあるんですが・・・」

Yumi：「博物館に展示されて残ってるんですね」

田：「いや、展示どころか、いまでは見ることすらできないんです。国宝物ですからそれを忠実に研究家の先生がレプリカとして作られたんですね。それをまた見せていただいて、日本の文化服装学院のみなさまと一緒に衣装を作り上げたんです」

Yumi：「ポスターになっているこの衣装ですね」

田：「冠も衣装も、朝鮮王朝の女王しか着ることができないんです」

Yumi：「綺麗ですね～☆」

田：「この生地も刺繍も、孔雀がたくさん刺繍されていて何百羽もいるんですけど、その数にによって地位が決まってきて、これは最高の女王の衣装なんですね」

Yumi：「田月仙のこと、今後は女王様と呼ばさせていただいてよろしいでしょうか？」（笑）

田月仙（チョン・ウォルソン）から“フォンデュ！”視聴者へのメッセージ

「フォンデュをご覧の皆様、お早うございます。田月仙（チョン・ウォルソン）です。今回、私のプロデュースでオペラ『ザ・ラストクイーン～李方子・朝鮮王朝最後の皇太子妃』を11月１日、２日に再演いたします。このオペラは私自身が、日本と韓国、２つの祖国・故郷への思いをこめたオペラです。李方子妃。そして朝鮮王朝最後の皇太子・李垠殿下。このお二人の国境を越えた、素晴らしい愛の物語。ぜひ、劇場にいらしてください。お待ちしております」

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